信じる? 信じない?
足があるから逃げる。
手があるから抵抗する。
心臓があるから嘘付く。
「またオレのこと裏切るんでしょ? もう何言っても信じないよ?」
・・・どうしていいか分からないから、首だけ持って帰った。
どちらが生き残ったかはご想像にお任せ。
電調律についての暫定メモ
2ndから生まれた最初の例の少年。例の少年の特性である特殊な細胞が無限増殖するので、人間の原型を留められなくなる。そこでナノマシンで内部から細胞を破壊して身体を維持させるという提案がされた。
ところが、細胞はナノマシンを利用して更に活性化し、ナノマシンは無限に増え続ける細胞を材料と動力源にするという結果になった。それは共生関係というより、お互いに依存する関係に発展。
当初の目的とは違ったが、電調律の原型を留めるのには十分な結果となり、成功という事になった。
永久の機関をもつ永遠の少年となる。
赤と黒についての暫定メモ
赤は黒が大好きだし、何よりも大切に思ってる。
黒も赤が大好きだし、何よりも大切に思ってるけど、赤に裏切られた事がトラウマになってて心から信用できない。
赤は黒を裏切ったわけではなく、黒を守るために裏切りに似た行動になってしまっただけで、決して黒が嫌いになったわけじゃない。
残された黒は、上から「赤は裏切り者」といい聞かされて、最初こそ信じてなかったけど何年も言い聞かされて洗脳された。「お前は赤の代用品」とか「お前は赤より劣ってる」とか言われ始めて、だんだん赤に対する劣等感を積もらせて赤が憎たらしくなってくる。
精神的に滅入ってしまって狂った黒は、赤と仲が良かった記憶を封じる事で自分を保つ。しかし、元々赤に依存した生活をしていたため、代わりに自分と同じ複製品たちを赤と重ねるようになる。
複製品はどれも失敗作で行動不能のため、誰も守ってくれないし褒めてくれない。黒は自分の中に複製品たちの人格を個々に形成して自己完結に至る。 そのため性格は非常に不安定で、赤に対する考え方もバラバラ。
赤は黒を大切に思っているのは変わってないが、黒の変わり様に絶望。黒が自分を殺したいのか一緒に居たいのか全く読めなくなる。黒がすっかり変わってしまったのは、自分のせいだと罪悪感で自己嫌悪に。
赤は黒から逃げ回りながら、どうにかして黒を元に戻そうと考える。