日常記録やゲームの感想とか、創作や二次創作の絵や妄想を好き勝手に綴っていく、独り言の日記。
 


しばらく日記更新お休み


 

うちよそ

日記 - 日常の雑記

「@※ ◎☆◇├ %△ 々?」
「何だお前、どこの魔物だ! 人語しゃべろよ」
「オマエ、サージェイドと、皮が、同じ?」
「いや意味わかんねえし!」
 
落書きで失礼。勝手にこんな遣り取りを妄想してしまった…。
服が未知な部分が多かったので想像で描かせていただきました。
ウチのサージェイドが、あやさん宅のフードパーカーの子が気になりだした模様。
うずしおも気になって仕方ない(本音) お名前はレンくんでいいのかな?レンリくんだった!愛称がレンくんなのか?(お名前誤字ってた、大変失礼!)
フードパーカーいいよね。特に黒系の色。「少年らしさ(自由)」「神秘(不可思議)」「闇(静寂)」「隠し事(本性)」が入り混じった不思議な雰囲気がするから大好き。
 
ウチのサージェイドは人間の服は「皮」や「殻」だと思っていて、それを気分に合わせて身に纏ってるように見えている。
ちなみにサージェイドの服は全て擬態なので完璧なる全裸だZE!(オイ)
でも性別が無い(女の子にもなれる)から…大丈夫だ…よ…(目を泳がせつつ)


小さな物語を

日記 - 日常の雑記

そのドラゴンは真っ白で、醜いほど形が無かった。
 
その少女には、力が必要だった。
民を外敵から守るための。
国を戦争から守るための。
争いの無い世界をつくるための。
 
極東の森の奥深くにいるという、伝説の真っ白なドラゴン。
この世の全てを支配する力を持ち、法則そのものを捻じ曲げる。その力は神をも凌駕すると謳われている。
しかし、その性格は極めて凶暴。目撃者が極端に少ないのは、生存者が殆ど居ないためだと噂されている。
少女は、縋る思いでドラゴンを探し始めた。
 
苦難の末に辿り着いた森は、近寄りがたいほどの美しい森。
真っ白なドラゴンは確かに存在していた。影も映らないほどの純白色。絶えず形を変える姿はおぞましく悪夢のようだった。
けれど、噂に聞く凶暴な性格ではなかった。その姿の恐ろしさから生まれた、ただの風説だった。
 
少女の懸命な説得に、真っ白なドラゴンは心打たれた。
真っ白なドラゴンは3つの記憶と引き換えに、戦争を無くすという願いを叶えた。
ひとつ目は、人々から悲しい戦争の記憶を。
ふたつ目は、人々から真っ白なドラゴンの存在を。
みっつ目は、少女の苦難の旅の記憶を。
 
その後、真っ白なドラゴンを見た者はいない。
 
 
 
・・・・・そんな願いにも似た夢だった。
少女は明らかに某方の子の前世のイメージだった。
夢は自由の世界。
 
今日は、ヒックとドラゴンが観たくて、ブルーレイレコーダー代わりにプレステ3を9年ぶりに起動。
ドラゴン最高よな!! もうこのひと言しか出ない。うずしおもドラゴンに乗って空飛びたい。
 
うずしおは死んだらドラゴンに会いに行く。必ず…必ずだ!


うちよそ話

日記 - 日常の雑記

時間の流れって、あっという間だね!
事故を起こしてからというもの、起こした交差点で曲がるのがなんとなく恐怖。
乗り越えろ、自分。
 
 
あやさんの創作夢話が面白い…!
王道的な現代ファンタジー、うずしお、そういうの大好き…!
現実世界に垣間見る未知の世界ってワクワクしません?
 
他の人のうちの子って、どんな子だか知りたいなーっと密かに思います。
いろんな人のうちの子が登場するお話とか、面白そうなんだけども。
 
 
あやさんのうちよそ話で、何だか創作意欲が沸いた!…ってことで、うずしおも再び、うちよそ話をしたためました。
あやさん宅の喫茶店をお借りしてます!
会話は殆どありません。うちのサージェイドの独白がメインです。小難しいこと考えてますが、考え方が大きくて大雑把なだけです(言い訳)
人間って、客観的に見ると面白い生き物なんだよ。


 今の時代は人間の世界に溶け込みやすいなと、サージェイドは思っていた。完全に人間に姿を似せなくても、人間だと思ってくれるのだから。
 昔は異形の存在と認識されることが多々あったが、今は『こすぷれ』という言葉で、人間は同種族だと思ってくれる。それでも、人前で空を飛ぶのはサラに止められた。人間は空を飛べないから、せめて姿を消して飛んで欲しい、と。人間がそういう生き物だから、これは我慢するしかない。
 昔にも、人間の前で飛んだときに人間たちに騒ぎが起きてしまったから、やはり人間の中に何か燻っている思いがあるのかもしれない。この星の、空を飛べない生き物は、空を飛ぶ生き物のようになりたいと望むことはない。けれど、人間は違う。自分に無いものに想いを向ける。憧れる気持ちは目標に変わる。羨む気持ちは嫉妬に変わる。人間はとても不思議な生き物。
 通い慣れた場所。テンチョーの『キッサてん』に、今日もサラは来ていた。
 サージェイドは、目立たない端の席に着いて、店内を見回していた。カウンターの奥からサラの姿が現れると、無意識に尻尾を振ってしまう。
「はい、どうぞ!」
 サラが運んできてくれたのは、乳白色の白いくて細長い物体の集まりに、薄黄色の粘質な液体が乗ったもの。
 サラからフォークを手渡される。これの使い方はサラに教えてもらった。フォークの先で細長い物体を絡めて掬う。道具を使うのは少々煩わしいが、人間には人間のルールがある。
 噛み砕く真似をしながら、原子にまで分解して吸収する。この微量な物質も、元を糺せば原点の一部。この身に取り入れるのは宇宙回帰に等しい。
「コレ、おいシイ!」
 サラやテンチョーの『ごはん』は美味しい。人間に真似た感覚では、美味しいという分類に入る。ただのエネルギーとして取り込むのではなく、味覚という器官で気分も満たす。そのための工夫を凝らす。人間はこういった、生きるために不必要でも生きるのを豊かにする方法を数多く身につけている。
 自分は本来、生物と違って腹が膨れるわけではないが、人間として形を模したこの姿であれば生体器官内部を満たせる。美味しいという感覚は確かに気分を良くしてくれる。
「美味しい? よかった!」
 サラはにっこりと笑った。ふわりと、やわらかい波動が流れる。人間には見えない、魂の吐息。
 美味しいというのは、得た者を満たすだけでなく、それを伝えれば伝わった者の心も満たしてくれる。強い個でありながら群をなす生命体として、この相乗体系は良いものだと思う。
「それはカルボナーラっていうんだよ」
「かル…ァら。かルぼぅァら」
 上手く発音ができない…が、それはともかく、人間は面白い。摂取するものにすら名をつける。特定の存在を定義し他者へ正確に伝えるためだろうか、それとも自分の一部となる他種族の命への敬意だろうか。
 穏やかな波長…サラが“音楽”と呼んでいる空気の振動を全身で感じながら『ごはん』を食べる。人間って、こういう雰囲気を大事にしてるから理解が出来ない。でも、悪くない。
 店内の『おきゃくさん』は3人くらいだった。サラはあちこちと動き回って、『おきゃくさん』たちに笑顔と『ごはん』を配っていた。
 ちりん、と、鈴の音。
「いらっしゃいませ!」
 サラが明るく元気に返事をして、くるりと出入り口へ振り返る。明るい茶髪が光を流して揺れた。
 店の出入り口から、威圧感のある強面の大男が入ってきた。サージェイドはその大男の気配を探って、すぐに人間ではないことに気付いた。
「こちらへどうぞ!」
 サラが曇りの無い笑顔で大男を席へと案内する。人間に見えているとはいえ、人間が平均とする基準を遥かに超えた怖い顔の大男に対して、平常と変らない対応をできるのは、あらゆるものに心を開いているからだろうか。
 一方、カウンターの奥で食器を拭いていたテンチョーは大男を見て固まっている。無理も無い。大男の正体はガーゴイル。人間に上手く化けているが、テンチョーには悪魔に似た顔に屈強な体躯と大きな翼と尻尾が見えているはず。人間は極稀に特異な能力を持つことがある。テンチョーは幼少の頃から人間に見えないものが見えていると話してくれた。他人には見えない恐怖、他人とは異なる孤独。それに耐えて生きてきたんだと思う。
 テンチョーが半開きになった口をわななかせながらこちらを見てきたので、尾の先を高く上げて振った。このガーゴイルに敵意は無いから大丈夫だとテンチョーに伝える。
 サージェイドはミルクを飲みながら、ガーゴイルを見つめた。ガーゴイルがひとりで行動するのは珍しい。ガーゴイルは主人や建造物を守る存在で、守護対象から片時も離れることはない。守るものを失ったか、それとも捨てられたか。
 ガーゴイルの大男は息を切らして汗をかいていた。それに気付いたサラはコップに水を注ぎ、大男の前へ差し出す。
「よろしければどうぞ。こちらもお使いください」
 と、水の入ったポットをテーブルへ置き、タオルを大男へ渡した。
「…ありがとう…」
 大男はサラの対応にとても感激したようで、筋肉質な尻尾をふるふると震わせた。強張ったような怖い顔が、へにゃりと緩む。
 サラは優しくて、その魂はとても純粋で輝かしい。その美しさに、人も人ではないものも惹きつけられる。
 ただ、それが必ずしも良い存在ばかりではない。
 濁った塊がサラの所へ近づこうとしているのに気付いて、サージェイドはガァと威嚇した。濁った塊はあっさりと四散して消える。下級悪魔にすらなれなかった悪意の塊は人を変えてしまうような力は無いが、人に取り憑けば病気になったり不運に見舞われる。
 この悪意の発生源が、生物…特に人間であることは、あまり知られていない。人間の悪い感情エネルギーが外へ出て、それが積もり積もって塊となって漂うようになる。人間がどこから悪意を覚えるのか、それを知りたくて人間を観察するようになったけど、未だに解らない。そもそも自分は人間ではないから善悪の区別が解らないのは仕方が無いのかもしれない。唯一解っているのは、悪意は必ず他の誰かに向けて発生するもので、その対象の殆どが人間であるということ。共存している同種族なのに、どうして悪意を向ける必要があるんだろうか。
 やがて、店内の『おきゃくさん』がひとりまたひとりと去っていった。サラがそろそろ家に帰る時間。
 店の外から、話し声が近づいてきた。こ気配は、サラと仲良しのあの2人。
 ちりん、と鈴の音と共に少し開いたドアから、顔を覗かせる2人。
「迎えに来たぞ」
 と、その片方が少し頬を赤らめながら言った。
 サラは2人に駆け寄り、ニコニコしながらひとつふたつ言葉を交わした。サラの魂が安心した穏やかな色に変わる。
 サラが小さいときから一緒にいるというあの2人。あの2人からは、珍しい色の運命の糸が見える。複雑に絡まっていて、サラと繋がっている。とても細いが、力強い糸。
 かつての自分であれば、その糸の先をひとつひとつ手繰り、起源から終焉、次の運命の先まで視ることもできたし、運命も事象も直接操ることができた。しかし、暗黒の宇宙と分断されて久しい自分には、その能力は無い。操ることができなくなった運命から生まれる未来は、見守るしかない。時空に干渉して変化を起こすことも可能だが、運命そのものを破壊する危険がある。
 サラとテンチョーには優しくしてもらっている。人間は、優しくしてくれる人に対して恩を返す生き物。だからサラとテンチョーと、その周りの人にも恩を返す。今の自分は魔力の殆どを失っているが、この極小の星で活動するには十分な余力がある。この星の悪意から守ればいいと思った。
 無数に枝分かれした未来を、サラたちが選び間違わないように…。
「サージェイドくん、また来てね!」
 明るい弾む声でサラが挨拶し、手を振る。
 サージェイドは笑顔を真似てこくこくと頷くと、手と尻尾を振って3人の後姿を見送った。


私信:
うちのサージェイドは食べるというか、物質の吸収はできますよ!
全ての物質を吸収して原初の宇宙空間に戻せば片割れ(暗黒の宇宙)に会える(同調できる)かもしれないという考えがあるからです。
実際にそれを行動に移すと全ての恒星・惑星・宇宙に散在する物質を全て(生命や魂なども含む)を吸収することになるので、実行に至ってません。今は人間観察が楽しいのです。
宇宙で発生するブラックホールは、サージェイドが気が向いたときに小規模に物質吸収してる時です。暗黒の宇宙に会いたい思いからの行動で、自分の体に全て取り込んでます。被害に遭う周りのことなんて全く考えていないどころか、全てがひとつに戻ることを道理としています(すごく迷惑な存在)
ヘンテコな設定ですが、サージェイドは厳密には神ではなく、人間が神として崇めていた「どんな願いも叶えてくれる“何か”」という概念が元です。固定できる定義が存在しないので神という扱いで定着しています。
サージェイド自身も、自分の存在を認識させる名前以外の情報として、それでいいと思ってます。割と何でもいい主義な性格です。
存在同様、性格も曖昧なので自分でルールを決めてそれに沿った言動をします。今は在住している星の法則と人間のルールを真似ています。


うちよそ話

日記 - 日常の雑記

あやさん、うちよそ話ありがとうございましたあああ!!!(うるさい叫び声)
ちゃんと、うちの子の設定組み込んでくれてありがとうございます!!
姉弟な雰囲気だなんて可愛すぎなんですがっ!! …チーン(昇天合掌)
うずしおは幼少のころから、人間と非人間の組み合わせが好きでしてね! たまらんのです!
 
あやさん宅のうちよそ話は3話立てなので、ぜひぜひ読みに行って!!!(謎の宣伝)


ではでは! お礼に私めも、うちよそ話をしたためました。
あやさんのお話3話の後くらいのものだと想定してやってください。
うずしおは、ほんわかほのぼの系のお話は書くのが難しいので、ファンタジー系の濃いものですが。
あやさん宅の設定をお借りしてます!
「サラちゃん、今日はもうあがっていいよ」
店長にそう言われ、サラは木製の丸テーブルを拭いていた手を止めた。
「え…」
顔を上げて店長の方へ振り向く。店長は神妙な面持ちで食器を片付けながら、こちらを見ていた。
ちょうど店長の後ろにある時計が視界に入る。バイト終りの時間にはなっていない。
「あ、あの…」
もしかして、自分は何か失敗をしてしまったのだろうか。思い当たることが無いか記憶を遡っていると、店長は優しく微笑んでくれた。
「あー、違う違う。サラちゃんの働きぶりは今日も最高だったさ!」
ぐっと親指を立てる店長。
「今夜は冷え込むみたいだから、早めに帰ってもらおうと思ってね。…いいかい。くれぐれも、早く帰るんだよ? 寄り道しちゃダメだから、ね? 絶対だよ?」
念を押すように言われ、サラは首をかしげた。寒いからといってそこまで気にする店長に、違和感を感じる。
けれど、断る理由も無いし、早く帰れるのならあの2人に会いに行きたかった。
「はぁい! おつかれさまでした!」
笑顔で応えると、店長はうんうんと満足気に頷いた。
 
学校の制服に着替え、早足で家へと向かう。
今の時期は日が短いから、早上がりであっても、太陽はとっくに顔を隠していた。
一軒家が並ぶ、通い慣れた住宅街の道。点在する外灯の光が、足元を照らす。
少し離れた空に、薄く光が上っていた。あの方向は神社のある辺り。もしかして、今日は神社でお祭りか何かの行事をやっているのだろうか。もしそうなら昨日お店に来たときに教えてくれても良かったのに、と、サラは常連のおじさまを思い出した。店長はおじさまを神社の神様だと教えてくれたけど、どうも信じられなくて、本当は神主さんなんじゃないかと思っている。
しばらく歩いていると、小さな鳴き声が聞こえてきた。
辺りを見回すと、すぐ近くの生垣の下に小さな仔猫がうずくまって、か弱い声を上げている。首輪を付けているから飼い猫だとすぐに分かった。
そっと近寄り手を差し伸べると、仔猫は顔を擦り寄せてきた。毛先が冷えている。無理も無い。異常なくらい寒い気温だった。昼間はお昼寝したくなるくらい、ぽかぽかとしていたのに。
仔猫の首輪には小さなタグが付いていた。よく見れば、仔猫の名前らしい手書きの文字と、住所が刻印されている。この住所なら、ここからそんなに遠くない。
「ひとりで寂しかったね、お家帰ろう」
サラは仔猫を抱き上げ、住所の場所へと足を向けた。2・3度同じ道をぐるぐる回りながら、目的の場所へ辿り着いた。
古風な一軒家の塀の上に、仔猫と同じ首輪をした猫が座っていた。仔猫が塀の上の猫に向かって大きく鳴く。すると、猫は塀から飛び降りて、サラを見上げてきた。
「よかった…。お母さんかな?」
静かに仔猫を下ろすと、猫はお礼をするかのようにサラの足に頭を擦り付けた。
サラは一安心して、家へと向かう。十数分くらい歩き続けて、空を見上げると足が立ち竦んだ。
ひときわ大きく輝く、満月に満たない欠けた月。しかし、その月は今まで見たことの無い、真っ赤な色だった。まるで、血のように。
ざわり、と。寒気がする。闇夜を照らしてくれるはずの優しい月に、初めて恐怖を感じた。
「わっ」
突如として、氷のように冷たい突風が吹き抜け、サラの長い茶髪を掻き乱す。風が通り過ぎてから、サラはゆっくりと目を開けた。
いつの間にか、地面のそこかしこに水溜りができていた。突風が吹く前は水溜りなんて無かったのに。しかも、水溜りにしてはずいぶんと黒ずんで濁っている。まるで、黒い水に赤い絵の具を少し入れたような気味が悪い色。泥水というよりも、底の見えない穴が開いているように見えた。
外灯がいっせいに点滅を始め、バチバチと音を立てて次々と消えていく。
「て…停電…?」
光を失った風景は、さらに気温が下がったような錯覚を起こす。
赤い月の暗がりの中、黒い水溜りは沸騰するかのようにボコボコと泡を立て始めた。泡は見る見るうちに膨れ上がり、2メートルくらいの高さにまで大きくなると、グググと不気味な音を出す。
「…っ…」
目の前の状況に思考が追いつかず、サラは目を見開いていた。この場から逃げ出したいのに、足が震えて動かない。
不気味な泡の塊たちはユラユラと左右に揺れながら、サラを囲むようににじり寄ってくる。
あまりの恐怖に、声すら上げられなかった。
「クォォォーーーン!!」
ふいに辺りに響く、深海でクジラが鳴くような、力強く透き通った高い声。
盛り上がっていた黒い泡が、次々と破裂するように消えていった。
暖かい風がふわりと頬を撫でる。それと同時に、夜空に大きな白い影が通り過ぎていった。
「サージェイドくん!?」
サラは空を仰いで声を上げた。あれは、前に見せてくれた、青い鬣の白いドラゴンの姿。その白い影が夜空に燐光を散らし、彗星のように青白い光の尾を引きながら小さくなっていく。それに導かれるように、外灯が光を取り戻していった。
サラは目を凝らして天翔けるドラゴンを目で追う。遠くへ飛んでいく白い影が目指しているのは、町の高層ビルよりも高い大きな黒い山。
「何…あれ…」
隣町に、あんな山なんて無い。良く見れば、山は黒い水溜りと同じ色をして蠢いていた。そして、建物を空気のようにすり抜けながら、こちらに近づいてきているのが分かった。
異様な光景に背筋が凍る。思わず、手に持っていた鞄を胸の前で抱きしめた。
黒い山は白い影が近づいてきたのを感知すると無数の棘ように姿を逆立た。蛇のように曲がりくねった腕を何本も伸ばして、捕らえようとする。
白い影はどこまでも伸びる黒い腕を旋回して避け、その軌跡は光の粒子になって夜空に巨大な魔方陣を描いていった。
描かれた光の魔方陣は垂直に落ちていき、黒い山に重なる。魔方陣に包まれた黒い山は、煙のように薄らいで消えた。
サラがその様子を呆然と眺めていると、白い影が飛んで戻ってきた。
「クァ!」
白いドラゴンは短く鳴いて、大きな翼を羽ばたかせて着地する。前に見た時にコウモリの翼の骨格に見えていた翼は、銀河をちりばめた宇宙の景色の皮膜で覆われていた。
…が、まばたきをした次の瞬間には宇宙の景色は消えていて、骨格だけの翼の隙間には見慣れた星空が遥か遠くに見えていた。
目がくらむ眩しさに目を閉じて、ゆっくりと目を開けると、目の前には黒いフードを被った白肌の少年が立っていた。
不可解な出来事が短時間に起きすぎて、サラは固まったまま目をぱちぱちとさせた。
「サラ!」
「!」
元気な声で名を呼ばれて、我に返る。
「ここ…神社の神、守ってたかラ、間に合った!」
「じ、神社?」
神社と聞いて、いつもお店に来てくれている常連のおじさまの顔が脳裏に浮かぶ。未だに信じられなかったけれど、本当に神社の神様なのかもしれない。
「もう、ダイジョブ!」
サージェイドは片言で言いながら、にっこりと笑った。
「あの大きな黒いもの何だったの? サージェイドくんは大丈夫なの? 怪我してない?」
「となり、町…の。地主神。神は、生き物、違う…から、死ぬこと、無い。ケど、堕ちる。…堕ちた神…は…っ」
サージェイドは徐々に声が小さくなっていき、それに合わせて表情が曇っていった。言葉を止めて口を噤み、首を振る。
「?」
その様子に、サラは小首をかしげた。サージェイドの辛そうな表情に心が痛む。
良く分からないことだらけだけど、とても危ないところを助けてもらったことだけは分かる。
「助けてくれて、ありがとう!」
サラはサージェイドの手を握り締めて、万遍の笑顔でお礼を言う。すると、サージェイドは表情をぱぁっと明るくした。
「うン! サラ、無事でよかっタ! オレ、神社の神…に、アリガト、言うの…行く!」
サージェイドは翼を広げる。それは骨格だけの翼で、さっき見えた宇宙のような皮膜は無かった。
「サラ…の、仲良し人間、ふたり。心配してル。早く、帰る、行く…あげて」
そう言い残して、サージェイドは夜空へ飛び立つ。
「またね!」
サラは手を振りながら、白い影が見えなくなるまで見送った。
ほっとして肩を撫で下ろす。何だか夢でも見ていたような出来事だった。
ふと、今日は店長が早く帰るようにと言っていたのを思い出す。もしかして店長は、この事を知って…と、思いかけたところで腕時計の針の位置に気付いて息を飲む。
「えっ、うそ! もうこんな時間!?」
思っていたよりもずっとずっと時間は過ぎていたらしい。
サラは頭の中が真っ白になりながら、全力で帰路を疾走した。


うちよそ

日記 - 日常の雑記

ぎょああああ!!!(奇声)
あやさんが、うちの子とサラちゃんの物語を書いてくださった…!
嬉しくて垂直ジャンプで大気圏行けるよ!!!
ありがとうありがとう! 嬉しい!! 昇天しそう…ってか、昇天した(!?)
ぜひ、あやさんのブログに読みに行ってください、サラちゃんかわいいし、うちのサージェイドもかわいいよ!(浮かれてる)
うずしおはニヤニヤしながら5回くらい読んだ(気持ち悪いよ)
 
お礼と言ってはなんですが、物語に出てきた和風メイドなサラちゃん描かせていただきました!
和風メイドって、うずしおは初めて描くのにもハードル高すぎるのですが、多分こういう感じかなーっと…。もうちょっと割烹着に似たエプロンの方が良かったかも?
店長の趣味とは…店長グッジョブ…!(何だよ)
 
うちの子のサージェイドは20年くらいの長い付き合いだけど、こんな幸せそうな笑顔で描いたの初めてだわ…。いつも独りだったもんな。
美味しいもの食わせてもらってよかったな! 今度、お店に行くときは、お代に鉱石や原石くらいは持って行くんだぞ! 店長に申し訳ないぞ!www
どんぐりや葉っぱでも可愛いよ!!(親バカ)
 
あやさん、本当にありがとうございます!!
ほのぼのとして、とても癒されました。心あたたかい物語!!


アニマル

日記

あやさん宅のサラちゃんのウサみみパーカー(?)可愛すぎィーーー!!!
うずしおは、アニマルパーカー大好きです。
ってことで、アニマルパーカー同士で、勝手ながらウチの子サージェイドと絡ませてみた。
サージェイドもアニマルパーカーなのだぜ。鳥っぽく見えないけどフードの部分は翼で裾のところは尾羽のイメージなんだよ。
サージェイドは「それ、耳か?」と言っています。声帯が人間と違うので、人語は理解していてもしゃべれないのです(人語をしゃべる練習中)
サラちゃん、驚かせてしまってごめんよ。きっとアツカレが助けに来てくれる(?)
 
 
何事も経験だよね。
11/2に大腸がん検査をしたわけですが、鎮静剤のせいで記憶があやふやだったので、思い出したことを。
「胃カメラの時よりも強いのにしますね」と医者に言われた。
胃カメラやった時に、うずしおは何かあったんだろうか。まさか意識が無い時に暴れたなんて漫画みたいなこいとは無いだろうけど、全く覚えちゃいない。
血管に薬を打ち込まれるあの感覚。内側からジワリとした圧迫感が左腕から肩、首、左側頭部へと回ってくる、そして意識を失った。
やはり、脳に薬が入って意識を失うんだなと実感した。
こういった実体験の詳細を記録しておくと、小説を書く時に役に立つ。
うずしおは、実体験を元にした文章を入れている場合があります。
本物を知らなければ想像の範囲でしかなく、リアルな表現や、その時の人物の感情や思いを正確に表現できないのです。
小説を書くの難しいけど、楽しいし奥が深い。
絵でも漫画でもそうだけど、本物を知っていれば上手になれるんです。
想像した存在であっても、それは実際にあるものの組み合わせでしかない。だから本物を知る必要がある。


私信:あやさん
あー! そういえば、Ⅸ籠ちゃんは水くれるとかって言ってたかも…^p^
妙に世間知らずだと可愛いなって思うのです。
私も、いつかあやさんとお会いして飲みつつお話できればなぁなんて思っちゃいます☆


よその子

日記 - 日常の雑記

落書きで失礼。
某方の夢小説のサラちゃん。
誠に勝手ながら、大変僭越ながら、想像して描かせていただきました^p^
手のひらサイズの花嫁、シロツメクサ(花言葉:私を思って)の組み合わせって素敵!!
って思って、勢いで描いたのです。
BGMは弐寺7thの『Happy Wedding (for party mix)』な!
 
夢があっていいなぁ…。
あ、だから夢小説なのか!(解釈が間違ってる)
 
ん? まてよ…。
小さいながらピッタリの服を作ったあいつら……サラちゃんのスリーサイズを知ってる…だ…と…!?(変なこと考えるな)
 
 
うずしおにも、うちの子いるけど概念的存在で人間じゃねぇし、複雑な存在だからな…。
多分、こう、いろいろな意味でよその子と絡ませるのは難しい…かも…。