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あの子

鎖に「グラビティ可愛い」って言わせたかっただけで思いついた話。設定も割と暫定。
ほんのり刺斬×鎖な風味。


「あー、グラビティ可愛い」
 3人掛けの革ソファーに座り、背もたれにぐったりと身体を預けて、鎖はそう言った。
「可愛いんスか…」
 刺斬は少し距離を置いて隣に座り、タバコに火を付けて呟いた。横目で鎖の方を見やると、鎖は赤い髪を垂らすように上を見上げてぼんやりとしている。
 まさか鎖の口から「可愛い」という単語を聞くようになるとは、思いもしなかった。
 鎖の言うグラビティと呼ばれている少年は、可愛いという言葉とは縁遠い、見た目通りの凶暴な子だ。
 上層部が、鎖の闘争心を煽ろうとして、グラビティの存在を明かしたのだが、その思惑は大いに外れた。
 鎖はグラビティに対して、一目惚れに近い状態になった。本人曰く、小動物に対する愛情のような感じらしい。それ以来、口癖のように「グラビティ可愛い」と漏らす。
「1000歩譲っても可愛いだろ」
「あれに譲れる余裕あるすんスか…」
 刺斬は鎖と一緒にモニター越しで見たグラビティの姿を思い出す。偵察に向かわせた下っ端数名を次々と倒していく様は、どう頑張って絞り出しても可愛いという形容詞が出てこない。
 けれど、あの少年は誰が見ても、鎖の幼い頃を彷彿する容姿だった。そう思えば可愛く見えなくも無いかな…と、思う。
「あー、可愛い…グラビティ」
 物思いに耽るように目を細める鎖を横目で見て、刺斬は目を閉じた。
 目が合っただけで殴りかかる事もある鎖を、ここまで骨抜きにするのだから余程重症なんだろうなと思う。恋煩いに似てる。そう思うと少し腹が立つ。…これは嫉妬かな。
「そんなに気になるなら、直接会いに行けばいいんじゃないスか」
「そんな事しちまったら、掻っ攫っちまうよ。【こっち】に連れて帰りたくなる」
「拉致っていいんじゃないスか? あの子、扱いは難しそうっスけど戦闘能力高いみたいだし、主戦力にするには申し分無い」
「赤ヘルぶっ倒して『TOOL』を奪えって教え込むのか? その赤ヘルの仲間なんだよ、あいつは」
「それは初耳っスね。…調べたんスか」
「クロウには黙っとけよ」
「分かってますって」
 刺斬はタバコの煙を吐いて、ぼんやりと空間を見つめた。いくら話を聞いても、あの少年を可愛いと言う鎖を理解できなかった。
 鎖はグラビティのクローンだ。
 オリジナルに対して劣等感や羨望を感じるのならまだしも、可愛いと思うのはどういう事なのかさっぱり分からない。
 文字通り血肉を分けた存在だから、何か惹かれるものでもあるのだろうか。
 自分もクローンだが、オリジナルの事は何ひとつ教えてもらっていない。もし自分のオリジナルを知ったら鎖の気持ちが分かるのかなと、淡い期待をしている。
「赤ヘルの仲間だって事がバレるのは、時間の問題っスよ」
「ンなこたぁ分かってんだよ」
「殺せって命令きたらどうすんスか」
「さぁな」
 鎖は吐き捨てるように答えて、タバコを咥えた。
「鎖さんがあの子欲しいなら、俺が捕まえてきますよ。クロウさんに感づかれる前なら間に合いますし」
「……」
「あのヤンチャっぷりだと簡単には捕まりそうにないスから、多少手荒にしますけど…そこは勘弁して下さいね」
「…いや、いい」
 鎖はひらひらと手を振って、提案を断った。
「あっちで仲良くやってるみたいだしな。引き離すのは気が引ける」
「鎖さんらしく無いセリフっスね」
 刺斬は溜め息をついた。欲しいものは何でも力で捻じ伏せて手に入れていた鎖を、ここまで変えさせるあの少年を変に意識してしまう。やっぱり、これは嫉妬だな。
「小動物でいいなら、何かペットでも飼ったらどうっスか」
「めんどくせぇ」
「世話なら俺がしますって」
 そう言うと、鎖はこちらを横目で見た。睨む目ではない。
 漆黒色の強膜に金色の瞳という特殊な目。他の連中は、この鎖の目を不気味で気持ち悪いというが、そうは思わない。
 闇夜に浮かぶ月のような瞳。稚拙な自分にはどう表現していいか悩むが、率直に言えば美しい。
 オリジナルの少年も同じように強膜が漆黒色だが、瞳は血の色をしているからそっちの方がよっぽど気味が悪い。
「……。めんどくせぇよ」
 間をおいて、鎖がもう一度言った。
「やっぱ、面倒っスよね。ははは」
 思わず苦笑い。鎖が思っている事が分かった。
 クローンは捨て駒みたいなもんだ。しかもオリジナルと違って長くは生きられない。オリジナルを超えようとして、いろいろ弄ったのなら尚更だ。下手したら、ペットより先に死ぬ。そうなったら誰が面倒見るのか。
「おい、火ィ貸せ」
 鎖がそう言って、刺斬の後ろ髪を掴んで引き寄せた。タバコの先を合わせて火を移す。タバコを吸うクセに、面倒だからとライターは持たない鎖は、いつもこうして火を点ける。
 毎度の事ながら、この時の薄く開いた目で見下ろしてくる鎖の表情が、えらく煽情的で腹に重く響く。この事を本人に言ったら、死ぬほどぶん殴られそうだから黙ってる。
 狭い部屋にむせそうなくらい甘い香りが広がる。鎖は見た目に似合わず、甘いタバコを好む。この香りは好きになれそうもない。
 刺斬はしばらくの間じっとしていたが、やっぱり無理だった。鎖に詰め寄ってその両肩に両手を置く。
「すんません。堪え性なくて」
 先に謝っておく。この方法に鎖が弱いのは知っている。殴られなくて済む。
「お前、30分後に招集かかってんだろが」
 何をされるのか察した鎖が、怪訝な顔をして睨んでくる。
「構わないスよ。俺は鎖さんと違って、遅刻の常習犯ですし」
「チッ…。勝手にしろ。ただし、さっきの話はクロウに言うなよ」
「俺の口が堅いのは、鎖さんが一番よく知ってるはずです」
 そう言って、鎖の口からタバコを抜き取って、自分のタバコと一緒に灰皿へ投げ捨てる。
 そっと唇を寄せて舌を入れると、思いっきり舌を噛み付かれた。これも毎度の事。
 でも2回目は素直に受け入れて、舌を絡めてくる。この不思議なパターンにも慣れた。
「俺は、鎖さんの頼みなら何でも聞きますから、遠慮なく言って下さいね」
「…ふん」
 鎖が興味無さそうに鼻を鳴らして、そっぽを向いた。
 その様子を見て、刺斬は笑った。この態度の意味も知ってる。
「好きにしろ」だ。
 
 
 
 
 
終わる


日常

エレチュンとギガデリとグラビティの話。
この内容は過去に書いた小説『TOOL』を元にした設定なのでご注意。


 特殊な波長を感知して、エレチュンは目を開いた。
 人間の感覚器官では感じる事ができないこの特殊な波長は、機器だけに影響する。
 エレチュンはキャンセラーが効かないこの波長がとても苦手だった。
 この波長を発している主を知っている。
 だからこそ、エレチュンは早々にデータ整理を中断して、周辺機器と繋がっているコードを全て身体から抜いた。
 急いで立ち上がり、24階の窓の縁に片足をかけ、背中に飛行用の翼を形成する。ナノマシンの身体にはこれくらい簡単な事だった。
 飛び立とうとしたが、翼が機能せず落ちそうになり、エレチュンは寸での所で、身体を支えた。
 飛べない訳ではない。正確には、飛ばせてもらえなかった。
「よう、どこ行くんだ?」
 飛行機能を奪った、波長の主が来た。
 エレチュンはゆっくりと振り返る。
 赤い帽子の少年。その後ろには色とりどりの目玉型のメカが複数浮いている。
 コード番号【11-173-NG】、名はギガデリ。特殊な波長で機器を操る特殊能力がある実験体で、一緒に『TOOL』から脱出したが、エレチュンにとっては不具合ばかり発生させられる超危険人物だった。
「で? どこ行くんだ?」
 同じ質問をされる。
 どこかへ行きたかった訳ではない。この場から逃げたかった。
 どう返答しようか考えていると、ギガデリはちょいちょいと指をさす。
 指さした先は、エレチュンがいつも座っている位置だった。
「聞きてー事あるから。座れよ」
 エレチュンは無言で頷いて、ギガデリに従った。拒否したら機器を操る波長で無理矢理に座らされる。拒否権なんて無い。
 ギガデリが腕組みをして、見下ろしてくる視線がとても高圧的に見えた。
「ジェノ兄、ここ来なかった?」
「来ていない」
 ギガデリの問いに、エレチュンは即答した。
「じゃ、探せよ。あいつ生意気にも変な妨害電波使いやがんだよ」
「分かった」
 言われるままに、エレチュンは目を閉じて、ジェノサイドを探し始めた。確かに高性能な妨害電波を感じる。
 目的の位置を特定したのと同時に、通信が入った。当事者であるジェノサイドからだった。
-管理者君、そっちにギガ君行ってない?-
-来ている。ジェノサイドを探せと言われた-
-あはは、やっぱり? 管理者君、悪いけど僕の居場所はナイショにしておいて~。ヨロシクね!-
 のん気にに笑いながら、ジェノサイドは通信を切った。
「まだ? お前の性能なら数秒で見つかるだろ?」
「…それは、言えない……」
「あー?」
 ギガデリが目を細めた。
 それを見て、エレチュンは目を逸らした。
 演算処理が遅くなる。生体機能に誤作動を起こしそうになる。これを人間は「恐怖」と言うのだろうか。
 黄色の目玉型メカが、ギガデリに向かって電波を飛ばす。
「分かってるっつの」
 ギガデリは電波を飛ばした目玉型メカを一瞥して、再びこちらに視線を戻した。
「お前、ジェノ兄に口止めされたな?」
「!」
 身体の人間部分の本能的なものが、そうさせたのだろうか。エレチュンは飛び上がるように立ち上がって走り出した。
 しかし、部屋の入り口まで走って、がくりと床に両膝を着いた。壁に手を着いて倒れるのを防いだが、歩行機能もギガデリの支配下に置かれた。
 エレチュンはその場に座り込んで、壁に向かったまま、立ち上がれなくなった。
「まだ話終わってねーじゃん」
 後ろから威圧的な声がする。
「ま、お前、半分くらいは人間だし。これでも手加減してやってんだぜ?」
「手加減…」
 エレチュンは掠れた声で呟いて、ギガデリの方を振り返る。
 完全に主導権を奪っておいて、これを手加減と言うのか。
「口止めされたのは間違いなさそーだな。くそジェノめ」
 ギガデリが舌打ちをする。
 エレチュンに近づいてすぐ近くに胡坐をかくと、目玉型メカを抱えて、その上に頬杖を着く。
「言えよ。ジェノ兄どこにいんの?」
「言うなと、言われた…」
「あ、そ」
 ギガデリが、眉を寄せる。
 黄色い目玉型メカが、また電波を発した。
「だから、分かってるっつの」
 ギガデリが黄色い目玉型メカを軽く手で押し退ける。少しの間考え込んで、口を開いた。
「機械は正直だ。命令は何でも聞く。ウソつかねーしな。でも、今お前が言わねーのは、ジェノ兄に頼まれたからだろ? 命令でもねーし。ジェノ兄は、お前のご主人様じゃねーぞ?」
「話の意味は解る。だが、命令と頼みの違いが解らない」
 ギガデリの話に、エレチュンはこくこくと頷いた。施設に居た時は、命令しかなかった。
「ったく…。じゃ、オレからの命令だ。ジェノ兄の居場所を言え」
「ユーザーが異なるから、命令の変更はできない」
「お前・・・メンドクセーやつだな。頼まれごとされたくらいで、個別ユーザー認識してんじゃねーよ」
 ギガデリは口の端を引きつらせた。苦い表情を浮かべ、がしがしと後ろ頭を掻く。
 ふと、生体反応を感知して、エレチュンは壁越しに地上を見下ろした。この生体反応はグラビティのものだった。
「お、目玉の大将じゃねェか」
 ふわりと、24階の窓の外からグラビティが入って来る。重力操作で地上からここまで跳んで来たらしい。部屋に入るなりギガデリに手を振った。
「ギガ様って呼べよ、黒白目」
 ギガデリも軽く手を上げて挨拶を返す。
「おい、黒白目。こいつにジェノ兄の居場所吐かせろ。お前、仲良しだからできるだろ?」
 ギガデリが、親指でエレチュンを指してグラビティに言うと、グラビティはきょとんとした顔で首を傾げた。
「ジェノサイド? アイツなら、さっき西の林にある空き地で何かやってたぞ」
「そーかよ」
 ニヤリと笑みを浮かべたギガデリは立ち上がって、緑色と橙色の目玉型メカに顎で指示をする。2機の目玉型メカは西に向かって風のように飛び去っていった。
「どしたんだ?」
 グラビティが不思議そうな顔をすると、ギガデリはふんと鼻を鳴らせた。
「くそジェノのヤツ、オレのお気に入りのチョコ食いやがった。激沈させてやる…」
 凶悪な笑顔を浮かべる。その笑顔にエレチュンは目を反らしたが、グラビティはケラケラと笑っていた。
「ところで…。エレチュン、何でそこにいんだ?」
 壁に向かって座り込んでいるエレチュンを見て、グラビティは首を傾げた。定位置に座っていない事を疑問に思ったようだった。
「今、立てないんだ」
 エレチュンの返答に、グラビティが怪訝な顔をする。原因の予想がついたのか、ギガデリへ視線を向ける。
「エレチュンに何したんだよ?」
「逃げようとしたから、動けねーようにしただけ」
「んなっ…! やめろよ、そういうの!」
 グラビティがギガデリを睨む。
 電波を飛ばしていた黄色い目玉型メカが、ピコピコと跳ねた。
 ギガデリは少し困ったような表情を浮かべ、跳ねている目玉型メカを見る。
「え、だって…。怖がらせるなって言うから…オレ、そーしてたんだけど?」
 目玉型メカに言い訳をしてから、グラビティの方へ顔を向け、口を尖らせる。
「逃げようとしたからって、ぶん殴ってねーし。一部の機能停止はさせたけど、強制操作はやってねーじゃん」
 ギガデリの言葉を聞いて、グラビティが顔色を変えた。唸り声を上げて牙を剥き出す。
「エレチュンを物あつかいすんじゃねェ!」
 みしりと、空気が重くなった。
「あぁ!? だから手加減してやってたっつの!」
 ギガデリの暗緑色の瞳が赤色に変わり、特殊な波長が強まった。
「潰してやる!」
「上等じゃん! 激沈させてやんよ!」
 お互いに近寄って睨み合う。
「喧嘩はやめてくれ」
 エレチュンは、2人に向かって声をかけると同時に睨まれた。
「エレチュンは下がってろ!」
「おとなしくしてろ!」
「……」
 2人に怒鳴られ、エレチュンは固まった。
 何故、こうなってしまったのか。ギガデリの目的はジェノサイドの場所の特定だった。これはグラビティの発言で解決したのに。
 グラビティが怒った原因を解決すればいいのかと思い、エレチュンはグラビティを見上げて、注意を引くように手を振った。
「俺はマザーコンピュータとして使われていたから、物扱いされるのは慣れている。だから怒る事は…」
「慣れてるとかの問題じゃねェだろ!」
「……」
 グラビティに怒鳴り返されて、エレチュンは手を上げたまま固まった。
 何がいけなかったのか。グラビティは施設に居た時に、束縛や強要されるような扱いをされていたから、こういう事には敏感なのかもしれないと、ひとり納得して、エレチュンはまた考え込んだ。
 次にどう言えばいいのか、エレチュンが悩んでいる内に、2人はお互いに攻撃を始めた。
 『TOOL』でもトップクラスの実験体同士のぶつかり合いは、手加減をしているとはいえ激しいものだった。
 あっという間に廃ビルの壁にヒビが走り、そこからコンクリート片が零れ落ちる。
 ギガデリの黄緑色の目玉型メカから発するレーザーを、グラビティは野生的な感で察して、圧力をかけて軌道を逸らせる。レーザーで破壊された壁のコンクリート片を重力で操り、ギガデリに向けて飛ばす。
 ギガデリに当たりそうになるコンクリート片を、桃色の目玉型メカが空間に半透明のシールドを形成して弾き返した。
「どうしよう…」
 エレチュンは暴れる2人を止める方法が思いつかなかった。
 この2人は頭に血が上ると、言葉では落ち着かせられない。2人の間に割って入りたかったが、今はギガデリに歩行機能を停止させられているから立ち上がれない。
 無意識に『TOOL』の自己防衛システムが不可視のシールドを展開して、飛んでくるコンクリート片やレーザーからエレチュンを守る。
 天井は上の階ごと消し飛び、壁は全て崩れ落ちて鉄筋だけが残る。その鉄筋もグラビティの重力でバネのように縮んだ。
 エレチュンはいつも使っている周辺器たちが、潰れて壊れたり、はるか地上へ落ちていく様子を見て、また自分の一部のナノマシンから周辺機を作り直さないとと思いながら、ぼんやり見ていた。データのコピーを自分に移しておいて正解だった。
 程なくして、24階は屋上のように開けた空間になった。
 床にも亀裂が入り始めたころ、西の方から電波を感じて、エレチュンはギガデリの方を見た。波形からして、ギガデリの緑色の目玉型メカからのもので間違いない。
「くそジェノ! 逃げやがったな!」
 その電波を感じ取ったギガデリが我に返る。
「お前ら、追うぞ!」
 言うが速いか、ギガデリは水色の目玉型メカの上に飛び乗り、目玉型メカたちを引き連れて西の方へ飛んでいった。
「なんだよ…」
 取り残されたグラビティは、ぼそりと呟く。周りに浮いている瓦礫が元の重力に戻って、ガラガラと床に落ちた。
 エレチュンはギガデリの特殊な波長から解放されて、立ち上がった。身体に損傷箇所は無さそうだった。
 微かに花の香りがする風が、この状況を思い知らせるように吹いた。壁も天井も無くなって、風通しが良くなったと笑って済まされる状況ではない。
「……」
「……」
 エレチュンとグラビティは辺りを見回して、お互いに目を合わせた。
「アーミィ、…怒るよな?」
「その可能性は極めて高い」
「……」
「……」
 その後2人は、アーミィが戻るまで、無言の時間を過ごした。
 
 
 
 
 
終わる


管理者

エレチュンとアーミィのお話。
この内容は過去に書いた小説『TOOL』を元にした設定なのでご注意。


 それは、獣の咆哮に似ていた。
 夜の廃墟の街に響く、叫び声。地響きと轟音。
 仕事から戻ったアーミィは、闇夜に目を凝らし、声の主を探そうとした。
 常人なら暗闇で見えないだろうけど、アーミィには時折、遠くでビルが崩れていくのが見えていた。
 ビルを破壊するほどの力を持った何かがいる。
 こんな時に限って仕事の都合上、通信機を持たずに出かけてしまったものだから、エレチュンと連絡が取れない。
 声の主は確認できなかったが、アーミィはエレチュンとグラビティの安否が気になり、急いで2人のいるビルへ向かった。
 廃屋ビルの24階の一室。いつ誰に襲われるか分からないから、夜になっても明かりは点けない部屋に戻ると、エレチュンは大量の機器が置いてあるいつもの定位置に座らずに、ガラスが割れて無くなった窓から身を乗り出すように外を見ていた。
「アーミィ、お帰り」
 アーミィを感知したエレチュンが振り返る。その落ち着いている様子を見て、アーミィは安堵した。
「あれは何? グラビティはどこ?」
 エレチュンに駆け寄り、すぐに質問をする。
「あれ…が、グラビティだ。今は近づかないほうがいい。重力操作しながら暴れている」
 そう言ってエレチュンは、再び窓の外へ視線を向ける。
 アーミィは身軽な動きで窓の縁に飛び乗り、身を乗り出した。
 死んだ街には明かりひとつ無い。遠くに雷のような閃光が見え、地響きがするのが伝わってくるが、グラビティの姿を見ることは出来なかった。
 アーミィは暗視スコープを取り出して外を見たが、グラビティの重力操作で空間が歪んでいるらしく、やはり姿は見えなかった。
 エレチュンを見ると、エレチュンは神妙な面持ちでじっと一点を見つめている。
 エレチュンの機械の目にはグラビティの姿が見えているのだろう。
「どうして、あんな…」
 アーミィの言葉に、エレチュンは少し言いづらそうに顔を歪めたが、ゆっくりと口を開いた。
「グラビティは、施設に居たときに、依存性のある成分が含まれた食事をさせられていた」
「え…?」
「それを得ることが無くなったせいで、時々発作のような症状がでる。今まではアーミィが出かけていた時に起きていたから、アーミィが知らないのも無理は無い」
 エレチュンはアーミィの赤いヘルメットに手を置いた。
「どうにかしてあげたいが、落ち着くまで待つしかない」
「……」
 エレチュンの辛そうな顔を見て、アーミィは何もいえなくなった。
「グラビティには、この事は言わないであげてくれ。きっと、ショックを受けるだろうから」
「うん」
 アーミィは頷いた。
 せっかく施設から逃げ出して、自由になったのに。
 未だに見えない檻から出られないのかと、アーミィは思った。
 獣に似た叫び声は、怒っているようにも悲しんでいるようにも聞こえる。
 普段から野生動物っぽい所があるグラビティだが、あんな声を聞くは初めてだった。
「…僕は…」
 言いかけて、怖くなった。
 もし、自分もグラビティと同じだとしたら、いつかああなってしまうのだろうか。
「大丈夫。アーミィにはそういう記録は無い」
 アーミィの言葉の意図を汲んだエレチュンは、しっかりとした声で答えた。
「そう…」
 アーミィは嘆息交じりに頷いた。安心はしたが、気分は晴れなかった。
「僕たち、本当に…『TOOL』から逃げられて、自由になれたのかな?」
 アーミィが呟くと、エレチュンはグラビティから視線を外さないまま目を大きく見開いた。
 その様子を見て、アーミィは感づいた。
 エレチュンはアーミィの視線に居心地悪そうに身じろぐ。
「エレチュンは、知ってるんだね」
「それは…っ」
 アーミィの言葉に、エレチュンは何か言いかけて自分の喉を押さえた。
「言えないように、プログラムされているんだ」
「…その…事に、関して…は、…っ」
「無理しなくていいよ」
 苦しそうに声を出すエレチュンを気遣って、アーミィは体温のあまり感じられないエレチュンの背中を撫でてやった。
「…すまない。俺は、『TOOL』に逆らえないから」
「うん、分かってるよ」
 アーミィは頷く。エレチュンは絶対に嘘は言わない。
 『TOOL』の管理者は、誰よりも『TOOL』に支配されている。
 きっと、『TOOL』の施設を再建しろと命令があれば、いくら嫌でも無理やり実行させられてまうんだろうなと思う。そういう身体にされているのだから。
 管理者ですら未だに囚われているのだから、管理されていたモノたちも当然囚われたままなのだろう。
 施設が無くなっても、『TOOL』はエレチュンの中に存在している。
「聞いてもいい?」
 アーミィはエレチュンに顔を寄せる。
「俺に答えられる事なら」
 エレチュンはアーミィを見て、再びグラビティの方へ視線を戻す。
「『TOOL』って、本当は何なの?」
 施設自体を指す名前なのは知っているが、エレチュンの中にあるシステムデータも『TOOL』と呼ばれている。
「強い兵器を造るためのもの。それを実行するためのもの。それらの全てを管理するもの。支配し操るもの」
 淡々とした口調で、エレチュンは答える。教えられたことをそのまま言うだけのようなその答えは、広義で漠然としていた。
 エレチュン自身も、よく解っていないのかもしれない。
「! グラビティ!」
 突然、エレチュンは大声を上げた。
「どうしたの?」
 グラビティの姿が見えないアーミィには、状況が読めない。
「自分に加圧を始めた、あれでは圧死する」
「何してんだ、あの馬鹿!」
 アーミィは反射的に走り出す。その腕を、エレチュンに掴まれた。
「アーミィ危ない。今グラビティに近づいたら、潰される」
「でも…!」
 それでも何とか助けたくて、掴んでいるエレチュンの手を引っ張った。
 冷静で居られない自分と、そんな自分を「らしくない」と冷静に思う自分。どちらにも嫌気が差した。
「エレチュン、グラビティが死んじゃう…!」
 今にも手を振りほどいて走り出しそうなアーミィを傍へ寄せて、エレチュンは眼を閉じた。
 少し迷ったあと、ゆっくりと目を開く。
「『TOOL』起動…」
 人形のような無表情、視点の定まらない視線で虚空を見つめ、囁くような小さな声を出す。同時に何も無い空間にいくつかのモニタの立体映像が現れた。
『TOOL』の管理者として、機械人形としてのエレチュンだった。
 それぞれのモニタ画面には、複雑なグラフや文字が並んでいたが、アーミィには皆目解らない内容だった。
「…強制実行…【7-125-BB】を鎮静…」
 間もなくして、獣に似たグラビティの叫び声が消え、騒がしかった夜の街に静寂が戻った。
 アーミィは言葉を失って、エレチュンを見上げていた。
 立体映像が消えて我に返ったエレチュンは、アーミィの視線に気付いて、眼を伏せる。
「グラビティの心身に負担が掛かるから、やりたくなかったが…」
 少し悲しそうな顔をしたエレチュンを見て、アーミィは心が痛んだ。
 傷付いているのはエレチュンの方だ。
 アーミィやグラビティを含め、『TOOL』の施設にいた殆どの実験体は『TOOL』を良く思っていない。それどころか忌み嫌い、恨んでいる者もいる。
 エレチュン自身も、その事を知っている。
 施設から出た後、アーミィとグラビティは、他の親しい実験体も交えて施設であった事や『TOOL』について、あれこれと文句や愚痴を言い合っていた時がしばしばあった。
 エレチュンは静かに聴いているだけで、話を振っても「解らない」とか「それに関しては答えられない」と『TOOL』の重要な内部情報については一切口にしなかった。
 今思えば、エレチュンは同じ実験体とはいえ『TOOL』なのだから、どんなに傷つけていた事か。
 アーミィはエレチュンの手を握った。
「エレチュンの判断は、正しいよ」
 迷い無くそう言い、エレチュンの手を引いてグラビティの方へ向かう。
 エレチュンは表情の乏しい顔に、ほんのり笑顔を浮かべた。
 
 
 
 崩壊したビルと瓦礫の山は、どれもこれも歪な形をしていて、明らかに異常現象が起きていたことを物語る。
 そんな光景を纏う様に、中央には直径10メートルほどのクレーターが出来上がっていた。
 クレーターの真ん中に倒れているグラビティは、まるで天から落ちてきたかのように見えた。
 静かに近づくと、グラビティは動けないまま、犬に似た唸り声を上げた。
 エレチュンがグラビティを抱き起こすと、力の入らない手でエレチュンの腕に爪を立てる。
「俺に触んな…」
 意識が混濁しているのか、目の前にいるのが誰なのか分かっていないようだった。力が入らないとはいえ、鋭い爪はエレチュンの腕に食い込んで血を滲ませる。
「グラビティ、迎えに来た」
 グラビティの抵抗を全く気にせず、エレチュンはグラビティを背負って立ち上がった。
 足場の悪い帰路を、アーミィはグラビティを背負うエレチュンを気遣いながら先導する。
 グラビティはゆるゆるとした動作で暴れて、エレチュンの頭や肩を噛み付いたり引っかいたりしていた。
 見るに見かねて、グラビティを押さえ付けようとしたが、エレチュンに止められた。無理に押さえ付けると怖がらせてしまうから、と。
「放せ…」
「辛かったね」
「嫌だ…俺に何すんだ…」
「もう、怖い人はないよ」
「俺は物じゃねェ…」
「うん、知っている」
「うぐ…、…グルルル…」
「まだ苦しいだろうけど、我慢してくれ」
 混乱しているグラビティに、エレチュンは優しく言葉を返す。
 グラビティは施設に居るような気になっているらしく、怯えているようだった。グラビティがどういう扱いをされていたのか、管理者であるエレチュンはよく知っている。
 グラビティの抵抗を何一つ厭わずに受け入れているエレチュンは、ささやかな罪滅ぼしをしているようにも見えた。
 
 
 
 暴れていたグラビティは、廃ビルの24階に戻る前には、力尽きて眠っていた。
 アーミィは床に毛布を敷いて、エレチュンはその上にグラビティを寝かせた。
 グラビティの症状は落ち着いたらしく、静かに寝息を立てている。
 エレチュンが、やや乱雑に並んだ機器たちに囲まれるような位置に座り、周辺の機器のコードを自分の後頭部に繋ぐ。
 その慣れたその動作を、アーミィはじっと見ていた。
「アーミィに頼まれているデータの解析は、あと1時間41分で終わる」
「うん…」
 アーミィは、エレチュンの話に空返事をする。
 グラビティの近くの壁に身を預けるように座り込む。
 グラビティを鎮めた、管理者としてのエレチュンを思い出していた。
 この体は、『TOOL』に完全に支配されている。何処へ逃げても、逃げられない事実。
 奇妙な不安感に落ちてしまいそうになるのを紛らわせるために、目の前にあるグラビティの乱雑に伸びた茶色い髪を撫でる。
 常日頃、引っ張る事はあっても、撫でた事は今まで無かった。
「…俺は」
 ふいに、エレチュンが声を出した。
 グラビティの頭を撫でているのを見られたかと思い、アーミィは慌てて手を引っ込めた。
 エレチュンは目を閉じたまま、膝を抱えていている。
「『TOOL』をデリートできない。自己破壊も出来ないようにされている。アーミィが言う自由は、…俺が存在している限り…絶対に不可能だ…」
 淡々とした口調ではあったが、少しずつ声は掠れていった。
 この管理者にされた実験体は、誰かに傷つけられても、誰かを傷つける事は出来ないんだろうなと思った。
 そんな優しさに、『TOOL』の存在はあまりに残酷なものだった。
「僕は、エレチュンの事、嫌いにならないよ」
 アーミィは、一言ずつハッキリと自分の気持ちを言葉にした。
 エレチュンが驚いたように顔を上げて、真紅色の目で見つめてくる。
「エレチュンは、エレチュンだから」
 そう言って、普段は絶対にしない万遍の笑顔を見せると、エレチュンはすぐに顔を伏せて、膝を抱える腕に力を入れた。
 顔を隠して身を縮こませるその仕草は、エレチュンが嬉しいときにするもの。どういう表情をしていいか解らないからという理由で、感情が薄い彼なりに相手を気遣っての行動らしいが、正直意味が分からない。
 時々見せてくれる、薄い笑顔でも十分なのに。
 アーミィは、腹減ったと寝言を言い始めたグラビティの鼻をつまんだり、ほっぺを引っ張ったりしながら、ゆったりと時間が過ぎるのを楽しんでいた。
 
 
 
 
 
終わる


願う事について

エレチュンとホリックのお話。
この内容は過去に書いた小説『TOOL』を元にした設定なのでご注意。


 使われなくなって、忘れ去られた廃屋ビルの24階。
 さして広くも無い一室には、大小さまざまな機器がやや乱雑に並び、それぞれの役割を果たすべく機械音を発している。
 その機器たちに囲まれ、一身にまとめるように無数のコードを頭に繋いだ少年が、膝を抱えて床に座っていた。
 ふと、薄く閉じていた目を開き、部屋に入ってきた者を見上げる。
「やあ、エレチュン。元気かい?」
 入ってきた男は、大げさな身振りで一礼した。
「ホリック。120時間6分前にグラビティとアーミィに、二度と来るなと言われてたはずだが」
「その件について、承諾した覚えは無いよ。ボクに命令できるのは、ボクのマスターだけさ」
 ホリックはゆっくりと歩いて、エレチュンの前まで近づいた。
「キミはボクに対して、二度と来るなとは言わないね」
「ホリックによる大きな損害・支障をきたした事は、今までの経緯を検索しても施設に居た時のハッキング以降は無い」
「あれはマスターの命令だったから、仕方なく…ね?」
「命令での実行だった事を考慮した上で、現時点での危険性は、極めて低いと判断している」
「いい子だね」
 ホリックはしゃがんで、エレチュンに顔を近づける。
 人間に良く似た瞳孔の無い目に、ほんの一瞬だけ光が横切ったのが見えた。
「おや…? 今ボクの事をスキャンしたのかい?」
「あらゆる対象に、自発的に定期スキャンをしている。検知結果によっては、適切な対処をする」
「ボクはウイルスなんて持っていないよ。マスターが毎日検査してくれているのだから」
 ホリックは口を尖らせる。
「あの2人にもスキャンしてるのかい?」
「対象は全てとしている。グラビティとアーミィの場合は、身体に異常が無いか調べている」
「随分と大事にしているのだね」
 ホリックがそう言って間もなく、周囲の機器の機械音が少しだけ静かになった。
「検索、及びデータの集成を完了…」
 エレチュンは小さく呟いて、頭に繋がっているコードをいくつか抜き取る。
「何を調べていたんだい?」
「アーミィに頼まれていた。内容は公言しないよう言われている。だから言えない」
 少し申し訳無さそうな顔をするエレチュンを、ホリックはまじまじと見つめる。作業が終わる前までは、瞬きひとつしなかった顔に生気が戻るのが見て取れた。
 データ処理の量が減ると、エレチュンは少しだけ人間らしくなる。
「今日は、キミの体を弄りに来たワケではないよ」
「その行為に関しても、グラビティとアーミィに禁止とされていたはずだ。今の発言は、今後その行為に及ぶと予測できるが」
「2人にはいつも寸での所で邪魔されるけどね。まあ、キミの演算処理に差し障るような事は絶対にしないさ」
「それなら問題ない」
「それは、邪魔されるという部分での返答かい? それとも演算処理についてかい?」
「質問に対して意味は理解したが、意図が不明」
「隙があるのだか無いのだか・・・」
 ホリックは小さく独り言ちてから立ち上がると、部屋を見回す。
 人間らしい生活感は全く無く、ただ多くの機器が置いてあるだけだった。
「キミはデータよりも、自分を大事にしたほうがいいよ」
「それについては、どうしていいのか解らない」
「人間になりたいというのは、まだ諦めてないのかい?」
「俺は元々人間だった。だから、人間に戻るべきだと思っている」
「では、人間について、話をしてあげようか。キミが人間になるには、正直な所を言えば、とても難しいことだよ」
 ホリックはエレチュンの前に再び身を屈めて、エレチュンと目線を合わせた。
「ボクたちは機械だから睡眠をとらなくていい。それにキミは完璧な永久機関だからエネルギーも食事も必要ない。この世で誰もキミを破壊できない…不滅の存在だから遺伝子を残す必要も無い。人間の三大欲求と言われているものは、全てクリアしているからね」
「スリープモードはできる。胃は退化してしまったが、物を食べる事は可能だ。消化吸収は無理だが、分解はできる。遺伝子・記憶・意識はデータ化してあるからコピーできる」
「そういう意味で言ったのでは無いのだけれど・・・」
 苦笑いを浮かべるホリック。
 そんなホリックに、エレチュンは興味深そうに少しだけ顔を近づけた。
「それ」
「何だい?」
「その笑い方が、俺はできない」
「キミは素直だからね」
「俺は、おかしな事を言ったんだろう?」
「おかしくはないさ。間違っていない答えだったよ」
「……」
 エレチュンは黙って、ホリックから目を逸らした。
「気分を害したかい?」
「解らない」
「キミは感情が希薄過ぎるよ。特に願望や欲に関してはね」
 目を細めて考え込んでいるエレチュンと見て、ホリックは首を傾げた。
「ボクの返答は気に入らなかったのだろう? 人間はそういう時に、不満をぶつけたり怒るものさ」
「・・・こら!」
「プッ…! …失敬。そう来るとは思わなかったよ」
 全く怒った様子の無い顔で叱咤するエレチュンに、ホリックは口元を押さえた。
 笑いを堪えているホリックを見て、エレチュンは目を伏せる。
「ホリックには、人間のような感情がある。でも、俺は…」
「擬似的なものさ。人間の感情に酷似しているだろうけれど、コミュニケーション能力に特化したプログラムだよ。ボクのマスターは天才だから」
 ホリックは得意気に笑顔を見せて、少し考えてから口を開く。
「精神面の話は、まだキミには難しそうだね。では、具体的に予想しやすい話にしようか」
「予想しやすい話?」
「キミは、例え独りで何も無い空間に居ても、永久に稼動できる。ひとつの存在として、完全に完結しているから。これは他の誰もが望んでも不可能な事だよ」
「あらゆる環境下において、不足無く正常に機能し続けられるように造られているのは、知っている」
「でも…キミがただの人間になったとしたら、どうなると思う?」
「人間と同じに暮らせる?」
「そうだろうね。でも、それでいいのかい? 今まで出来ていた事が出来なくなるんだよ?」
 ホリックの言葉に、エレチュンは表情を曇らせた。漠然とした内容で考えがまとまらない様子だった。
「簡単な所を言えば、自力で空は飛べないよ? 人間は好きな時に体を変形させて飛ぶ事は、出来ないからね」
「移動に関しては徒歩、もしくは適正の機器に頼る事になるのは、理解している」
「機器は物理的な操作が必要になるからね? 電波やコードを繋いだりしての直接操作は出来なくなるよ?」
「その点に関しても、理解している」
「腕を切り落としたら、今のキミなら再生できるし痛覚も遮断できる。でも、人間はそうはいかない」
「腕は治せるかどうか分からないが、痛覚は我慢する」
「キミは自分が最重要機密だという事、忘れてないかい? 今でもキミの中の『TOOL』を欲しがる人はいるだろう。全身兵器のキミなら問題ないけれど、生身の人間では襲われたら何の抵抗も出来ないからね?」
「それは…」
「キミの大事な友達だって、襲われる可能性は十分にある。どうする気だい?」
「……」
 何も言い返せなくなって俯くエレチュンを見て、ホリックは肩を竦めた。
「すまないね。キミを困らせたかったワケじゃないさ」
「解っている」
「キミは何かを願うことが滅多に無いから、協力してあげたいけれど、現実的には難しいよ」
「現状維持が最善である事は、理解した。…理解は、した…が…」
「納得できないかい? その気持ちは人間らしいじゃないか」
 ホリックは俯いたままのエレチュンの頭を撫でたが、すぐに手を引いた。
「おっと、危ない。キミに触ると、お友達が怖いんだよね。・・・って、もう遅いか」
 ホリックがくるりと振り返ると、部屋の入り口に少年が2人立っていた。
「テメェ!! 何してんだッ!」
「エレチュンから離れて、変態」
 2人はすぐに駆け寄ってきて、エレチュンとホリックの間に割って入る。
「グラビティ、アーミィ、お帰り」
 エレチュンは、柔らかな表情を見せた。
 その様子を見て安堵した2人は、ホリックに鋭い視線を送る。
「ちょっと放熱装置の髪を触らせてもらっただけさ。正常に機能しているか、調べてあげてたんだよ」
「本当に?」
 アーミィは上目遣いにホリックを睨んだ後、エレチュンの方を向いた。
「髪の調子が悪いの? 体が熱い?」
「特に異常は無い」
「ちょっ…エレくん、そこは話を合わせてくれたまえ」
 ホリックは引きつった笑顔を浮かべる。
「潰されたり、蜂の巣にされるのは困るよ。壊されて困るのは、ボクじゃなくてマスターだけどね」
 グラビティに大きな犬歯を剥き出して睨まれ、アーミィに銃口を向けられて、ホリックは降参と言わんばかりに両手を挙げた。
「ホリックと、大切な話をしていた」
「そう…」
 エレチュンの言葉に、アーミィは頷いた。
 機械同士でないと分からない話もある事を、アーミィは理解している。でも、その目はまだホリックを警戒しているようだった。
「エレチュンに変な事言ったんじゃねェだろな?」
 疑いが晴れないグラビティは、犬に似た唸り声を出す。
「はいはい。ボクは邪魔者だから、帰らせてもらうよ」
 ひらひらと手を振って、ホリックは足早に部屋を出て行った。
 その後ろ姿を3人で見送る。
 ホリックの気配が消えたのを確認すると、アーミィはすぐさまエレチュンに詰め寄った。
「大丈夫? 本当に髪を触られただけ?」
「うん。問題ない」
「よかった…。ホリックの前だから、本当の事が言えないのかと思ったよ」
 今度こそ安心したアーミィは、深く息を吐いた。
 同じく眉を開いたグラビティは、ふんと鼻を鳴らせた。
 気が落ち着いた2人に、エレチュンは静かに口を開く。
「グラビティとアーミィは、俺が守るから。何があっても、絶対に」
 エレチュンの言葉に、グラビティとアーミィはお互いに目を合わせた後、すぐにエレチュンを見た。
「あのヤロー、やっぱ変な事言ったんじゃねェのか!?」
「ありがとう。僕もエレチュンとグラビティを、絶対に守るよ」
 
 
 
 
 
終わる


トリスタまとめ

某方の動画作成のアイキャッチ用イラストを依頼されて作成。4枚。
2012/08/27
 
2012/12/06
 
2012/12/16
 
2012/12/28


2012/08/15
ドラ子。


夢で見た牛と龍の内容に、少し話を加えた短い話。題名思いつかなかった。非公式設定なのでご注意。
 
【牛と龍】
 
「おい、肉」
呼ばれたのだと気づいて、バッファローは振り返った。
肉と呼ばれるのは、自分が牛だからなんだろうとは思うけど、どうも納得いかない。というか気に入らない。
その直後、思考が判断する前に手が反射的に顔を守った。
手のひらに何かが当たってそのまま掴んだ物を見る。
黒い箱だった。
「なんだ、顔に当たらなかったか。反射神経はいいんだな」
「な、なんだよ・・・」
バッファローは黒い箱を顔面目掛けて投げつけられたのだと分って、投げつけてきた犯人に苦い顔を向ける。
くつくつと喉の奥で笑うその犯人は、闇夜のような黒いローブを身に纏っている。
地に足が着いてるのか疑わしいふわりとした仕草と、飄々とした態度がどことなく実態が無いような印象を与えてくる。ドラゴンと呼ばれている、かなり凄腕のダークロードだった。
バッファローにとって、一番苦手な相手である。
「・・・で、俺に何か用?」
バファローは嫌々ながら、一応ドラゴンに声をかけた。
「それをくれてやる。我には不用だからな」
ドラゴンは、先ほどまで悪魔みたいに笑っていたのに、今度は少女のように小首をかしげて笑みを見せた。手がすっぽりと入って見えない長い袖を持ち上げて、わざとらしく振っている。
ドラゴンの言う「それ」が、投げつけられた黒い箱だと気づいて、バッファローは黒い箱を開けてみた。
「今のお前では、使いこなせないだろうけどな」
ドラゴンは意地悪い表情を浮かべて、またくつくつと笑った。
黒い箱は手のひらに乗る小さいものだったが、その中に入っていたのは大きな剣。ゴツゴツとした黒い刃は微かに熱を帯びていて、鎖が巻かれていた。どう表現していいか難しいが、誰が見ても威圧感のある剣だった。
どんな仕組みで小さい箱に入っていたのか理解に苦しむが、バファローはこの剣が異界の存在であることは理解した。
「これって・・・」
言いかけて、バッファローは黒い箱から完全に取り出した剣を落としそうになった。
黒い箱の中の空間から出された剣は思っていた以上に重く、腕が痛みのような痺れのような感覚に襲われた。
今まで色々な剣を振ってきた剣闘士の勘で、バッファローはこの剣が自分を拒絶してると感じた。
「お前がその剣に認められるように、もっと強くなれればいいがな」
ドラゴンはバッファローにこの剣を渡すのが目的だったのか、目的を果たしたらすっかり関心が失せたらしく、くるりと背を向けて歩き出した。
「あんた、あの凶暴な鎮魂を…たったひとりで倒したのか?」
バッファローはドラゴンがメガロポリスの町並みに行き交う人ごみの中へ消える前に、剣の出所を予想してドラゴンを呼び止めた。
ドラゴンは足を止めて、気だるい様子で横目で振り返った。
「我は群れるのが嫌いだ」
「そんな理由で、あんなバケモノをひとりで倒せないだろ」
冗談なのか本気なのか。バッファローは理由に納得いかなかった。異界からの招かれざる存在である凶暴な鎮魂は強大な力を持っていて、とてもひとりで倒せるような相手ではない。
バッファローの真剣な態度に、ドラゴンは面倒だと言わんばかりに顔を歪めた。
少し間をおいてバッファローの方へ向き直ると、目線を遠くにやって口を開く。
「あの依頼者は、また兄に会いたいと寂しそうに言ってきた。血縁は大事なものだ」
いつもより小さな声で、ドラゴンは言った。
依頼者とは、ポワロのことだなと、バッファローは思った。凶暴な鎮魂に実の兄を取り込まれて、必死に兄を救おうとしている。けれど凶暴な鎮魂は根深く取り憑いているらしく、思うように事が進まないのだった。
「我の他に、近場に都合の良い戦える者が居なかった…と、言えば納得するか? 戦ってる最中、我の近くで誰かに気絶されても邪魔なだけだしな。我には好都合だった」
ドラゴンはため息をついて、もう話は済んだだろうと、また背を向けて歩き始める。
バッファローは言葉を失ってドラゴンの背中を見つめたまま、立ち尽くした。
あんな危険な戦いを、たったひとりで背負ったのか。
そう思うと、寒気がした。
それと同時に、ドラゴンは本当は良い奴なんじゃないかと、人らしい一面が見れたようで安心した。性格はかなりひん曲がった天邪鬼だけど、人が傷付くのや困っているのを嫌う節があるらしい。
「あんた、本当はイイ奴だったんだなあ」
バッファローは、ニッコリ笑ってドラゴンに言った。
ドラゴンはゆっくりと不快全開の表情で振り返った。が、すぐに嘲笑うようにくつくつと笑った。ふわりと身体を揺らして、鱗が綺麗に生え揃った竜の尾をゆっくり揺らす。
「頭の中を診てもらえ、重症だぞ」
「なんだよ、褒めたのに」
バッファローは不貞腐れて口を尖らせた。
けれど、ドラゴンがゆっくりと尾を揺らすのは機嫌が良い感情の表れである事を知っていた。この事を言ったらまた突付かれそうだから、あえて黙っている。
「ああ、そうだ…」
ふと、ドラゴンは思い出したように、少しだけ目を大きくした。
その後、悪魔のような黒い笑みを浮かべて、大きな袖を口元に当てる。
「凶暴な鎮魂を、我のダークゴースト同様に使役できるようになったら、面白いと思わないか?」
「面白くねぇよ」
バッファローは引きつった顔で即座に言い返した。
今度こそ冗談だろう。いや、冗談ってことにしてくれ。でも、このドラゴンならやりそうな気がしないでもない。凶暴な鎮魂に取り憑かれたとしても、凄まじい魔力と精神力で平然としていられそうな気がした。
「取り憑いたのが依頼者の兄ではなく、我だったら良かったのにな」
呟くように言ったドラゴンの言葉の奥に、ポワロの兄を救ってやりたいという気持ちが隠れているのを感じた。
バッファローは血縁は大事だと言ったドラゴンの言葉を思い出す。
ドラゴンには兄がいて、今は訳あって会わないでいる事を、以前聞いたことがあった。
やっぱりイイ奴じゃないか。と言おうとして、バッファローは我慢した。
その代わりに、
「剣、あんがと」
と、ドラゴンからもらった重たい剣を持ち上げて見せた・・・が、すでにドラゴンの姿は無かった。
いつもこうだ。気が付くと現れて、いつの間にか姿を消す。
「ったく、お礼くらい、言わせろよ・・・」
バッファローは独り言を言って、剣を担いだ。
この剣の重さが、ドラゴンが凶暴な鎮魂と戦う気持ちの重さのような気がして、バッファローは拳を強く握った。
この剣を使いこなせるように強くなって、ドラゴンと一緒に凶暴な鎮魂と戦えるようになりたい。
そうすれば、ドラゴンの負担を減らしてやれる気がする。
「絶対に強くなってやるぜ!!」
バッファローは自分に叱咤して走り出した。


2012/07/12
二次龍の下に着てる服がとても欲しいなって思った。
可愛いデザインしてるよね。


2012/07/08
とある動画に全力で影響受けて作成した動画に使った絵。


























実際の動画


2012/04/28
混沌の塔のボスたち。


2012/04/26
光龍と闇龍。


牛と龍

夢で見た牛と龍の内容に、少し話を加えたもの。短い話。題名思いつかなかった。非公式設定も含まれてるのでご注意。


「おい、肉」
呼ばれたのだと気づいて、バッファローは振り返った。
肉と呼ばれるのは、自分が牛だからなんだろうとは思うけど、どうも納得いかない。というか気に入らない。
その直後、思考が判断する前に手が反射的に顔を守った。
手のひらに何かが当たってそのまま掴んだ物を見る。
黒い箱だった。
「なんだ、顔に当たらなかったか。反射神経はいいんだな」
「な、なんだよ・・・」
バッファローは黒い箱を顔面目掛けて投げつけられたのだと分って、投げつけてきた犯人に苦い顔を向ける。
くつくつと喉の奥で笑うその犯人は、闇夜のような黒いローブを身に纏っている。
地に足が着いてるのか疑わしいふわりとした仕草と、飄々とした態度がどことなく実態が無いような印象を与えてくる。ドラゴンと呼ばれている、かなり凄腕のダークロードだった。
バッファローにとって、一番苦手な相手である。
「・・・で、俺に何か用?」
バファローは嫌々ながら、一応ドラゴンに声をかけた。
「それをくれてやる。我には不用だからな」
ドラゴンは、先ほどまで悪魔みたいに笑っていたのに、今度は少女のように小首をかしげて笑みを見せた。手がすっぽりと入って見えない長い袖を持ち上げて、わざとらしく振っている。
ドラゴンの言う「それ」が、投げつけられた黒い箱だと気づいて、バッファローは黒い箱を開けてみた。
「今のお前では、使いこなせないだろうけどな」
ドラゴンは意地悪い表情を浮かべて、またくつくつと笑った。
黒い箱は手のひらに乗る小さいものだったが、その中に入っていたのは大きな剣。ゴツゴツとした黒い刃は微かに熱を帯びていて、鎖が巻かれていた。どう表現していいか難しいが、誰が見ても威圧感のある剣だった。
どんな仕組みで小さい箱に入っていたのか理解に苦しむが、バファローはこの剣が異界の存在であることは理解した。
「これって・・・」
言いかけて、バッファローは黒い箱から完全に取り出した剣を落としそうになった。
黒い箱の中の空間から出された剣は思っていた以上に重く、腕が痛みのような痺れのような感覚に襲われた。
今まで色々な剣を振ってきた剣闘士の勘で、バッファローはこの剣が自分を拒絶してると感じた。
「お前がその剣に認められるように、もっと強くなれればいいがな」
ドラゴンはバッファローにこの剣を渡すのが目的だったのか、目的を果たしたらすっかり関心が失せたらしく、くるりと背を向けて歩き出した。
「あんた、あの凶暴な鎮魂を…たったひとりで倒したのか?」
バッファローはドラゴンがメガロポリスの町並みに行き交う人ごみの中へ消える前に、剣の出所を予想してドラゴンを呼び止めた。
ドラゴンは足を止めて、気だるい様子で横目で振り返った。
「我は群れるのが嫌いだ」
「そんな理由で、あんなバケモノをひとりで倒せないだろ」
冗談なのか本気なのか。バッファローは理由に納得いかなかった。異界からの招かれざる存在である凶暴な鎮魂は強大な力を持っていて、とてもひとりで倒せるような相手ではない。
バッファローの真剣な態度に、ドラゴンは面倒だと言わんばかりに顔を歪めた。
少し間をおいてバッファローの方へ向き直ると、目線を遠くにやって口を開く。
「あの依頼者は、また兄に会いたいと寂しそうに言ってきた。血縁は大事なものだ」
いつもより小さな声で、ドラゴンは言った。
依頼者とは、ポワロのことだなと、バッファローは思った。凶暴な鎮魂に実の兄を取り込まれて、必死に兄を救おうとしている。けれど凶暴な鎮魂は根深く取り憑いているらしく、思うように事が進まないのだった。
「我の他に、近場に都合の良い戦える者が居なかった…と、言えば納得するか? 戦ってる最中、我の近くで誰かに気絶されても邪魔なだけだしな。我には好都合だった」
ドラゴンはため息をついて、もう話は済んだだろうと、また背を向けて歩き始める。
バッファローは言葉を失ってドラゴンの背中を見つめたまま、立ち尽くした。
あんな危険な戦いを、たったひとりで背負ったのか。
そう思うと、寒気がした。
それと同時に、ドラゴンは本当は良い奴なんじゃないかと、人らしい一面が見れたようで安心した。性格はかなりひん曲がった天邪鬼だけど、人が傷付くのや困っているのを嫌う節があるらしい。
「あんた、本当はイイ奴だったんだなあ」
バッファローは、ニッコリ笑ってドラゴンに言った。
ドラゴンはゆっくりと不快全開の表情で振り返った。が、すぐに嘲笑うようにくつくつと笑った。ふわりと身体を揺らして、鱗が綺麗に生え揃った竜の尾をゆっくり揺らす。
「頭の中を診てもらえ、重症だぞ」
「なんだよ、褒めたのに」
バッファローは不貞腐れて口を尖らせた。
けれど、ドラゴンがゆっくりと尾を揺らすのは機嫌が良い感情の表れである事を知っていた。この事を言ったらまた突付かれそうだから、あえて黙っている。
「ああ、そうだ…」
ふと、ドラゴンは思い出したように、少しだけ目を大きくした。
その後、悪魔のような黒い笑みを浮かべて、大きな袖を口元に当てる。
「凶暴な鎮魂を、我のダークゴースト同様に使役できるようになったら、面白いと思わないか?」
「面白くねぇよ」
バッファローは引きつった顔で即座に言い返した。
今度こそ冗談だろう。いや、冗談ってことにしてくれ。でも、このドラゴンならやりそうな気がしないでもない。凶暴な鎮魂に取り憑かれたとしても、凄まじい魔力と精神力で平然としていられそうな気がした。
「取り憑いたのが依頼者の兄ではなく、我だったら良かったのにな」
呟くように言ったドラゴンの言葉の奥に、ポワロの兄を救ってやりたいという気持ちが隠れているのを感じた。
バッファローは血縁は大事だと言ったドラゴンの言葉を思い出す。
ドラゴンには兄がいて、今は訳あって会わないでいる事を、以前聞いたことがあった。
やっぱりイイ奴じゃないか。と言おうとして、バッファローは我慢した。
その代わりに、
「剣、あんがと」
と、ドラゴンからもらった重たい剣を持ち上げて見せた・・・が、すでにドラゴンの姿は無かった。
いつもこうだ。気が付くと現れて、いつの間にか姿を消す。
「ったく、お礼くらい、言わせろよ・・・」
バッファローは独り言を言って、剣を担いだ。
この剣の重さが、ドラゴンが凶暴な鎮魂と戦う気持ちの重さのような気がして、バッファローは拳を強く握った。
この剣を使いこなせるように強くなって、ドラゴンと一緒に凶暴な鎮魂と戦えるようになりたい。
そうすれば、ドラゴンの負担を減らしてやれる気がする。
「絶対に強くなってやるぜ!!」
バッファローは自分に叱咤して走り出した。
 
 
 
終わる


擬人化色々

2009/06/19
PARANOIA survivor MAX
渾名はサーヴァ。クエーサーに付けてもらった。気に入っている。
温和でスローなクエーサーにとは正反対に、厳しい性格でキビキビとした動きでテキパキ行動。冷静沈着だけど、せっかち気質。
紫色のは髪ではなく付け毛。長短合わせて9本付けている。髪の長いクエーサーの真似らしい。お洒落とかに特に興味はない。
パラノイアの一族は、尖った耳と角と皮翼を生やしているのが共通。でもコイツは、飛ぶ事があまり無いので殆ど退化。
戦闘スタイルは、魔術系ではなく、どちらかというと体術派。同族の中でも珍しいタイプ。
鯖が大好物で、よく食べている。生存力が高く、数日間の断食も余裕。
陰険一族と言われている中でも、割とマトモな方。性格も比較的歪んでない。
「クエーサー、次はどうします?」が口ぐせ。クエーサーが1言えば、7くらい行動出来る程、意思疎通もしてた。
 
クエーサーの右腕としてDDR界から呼び出されたパラノイア一族のひとり。
パラノイアの一族は本来、陰険で身勝手で狡猾、人に懐かず、人の下に就く事を毛嫌いするはずなのだが、クエーサーとは非常に仲が良くなり、どんな時でも献身的に従事。クエーサーに呼び捨てで呼ぶ事を許された程、その信頼関係は深かった。
けれど、とある出来事で大喧嘩に発展。その時に、クエーサーに怪我を負わせてしまい、ワンモアに逆らった者として大問題に。直ぐさまDDR界に強制送還された。
現在、クエーサーの事を思う日々。仲直りを願っているが、2DX界に入る許可は出そうも無い…。
同族のハデスが2DX界に出入りしていることを知り、ハデスに会うたびに、クエーサーの様子を聞かせろとせがむが、メンデスの事で頭がいっぱいのハデスにはウザがられている。


2009/06/30
PARANOiA ~HADES~
ヤンデレの素質がある。絶対ある(確信)
 
 
こっちは日記で描いた男の子版。


2009/11/25
Almagest
犬耳ロリっ子。ラスボスが幼女って素敵だと思った。


2007/02/13
嘆きの樹 次女・金獅子
金聖衣な戦乙女ってな感じで。
清楚で気高いお姉様系サディストだと良し。


2006/12/13
嘆きの樹 長女・嘆樹
嘆きの樹の黒翼のヤツ。
嘆きの樹のコスプレした女の子に見えなくも無い。ってか見える(笑)
口調は「あたし」「~でス」だと最強。
ドジっ娘な設定ゆえに、三つ編みになりましたよ。でも、眼鏡は個人的にあまり好きでは無いので、眼鏡はいらぬ。
天然で、おっちょこちょいだけど、妹想いの頑張り屋さん。いつも失敗して、次女に怒られる。
・・・だと、可愛いなぁ。