日常記録やゲームの感想とか、創作や二次創作の絵や妄想を好き勝手に綴っていく、独り言の日記。
 


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メモ!メモ!

日記 - 日常の雑記

妄想は雲のように形を変え、水のようにいつの間にか薄れて消える。
だから、忘れない内に・・・!!
 
適合者、寄生者。
そんな風に言われている彼女が、泣きそうな顔をしながら震えた声で言った。
 
「私の身体…まだ人間に見える?」
 
——————————
 
「けーちゃん」
静かな図書館。
小さな声ではあったけれど、耳元で言われたその声は、十分に大きく聞こえた。
「レイカ、びっくりさせるなよ~」
苦笑いを浮かべながら顔を上げると、にこやかな笑顔のレイカがいた。
「何の本読んでたの?」
レイカが、そっと机の上に開かれている本を覗き込む。啓一が読んでいた本は、細かな文字がびっしりと並んでいて、所々にある図も、数学の計算式でもない物理学の方程式でもない複雑なもので、レイカには何だか解らなかった。
「これは遺伝子学の本だよ。レイカには解らないだろうね」
ちょっと意地悪く言ってみれば、レイカはぷぅとほほを膨らませた。
「いいもん、解らなくっても」
予想通りの反応で、啓一はくすくすっと笑った。
啓一の父は、遺伝子研究の権威とまで言われている研究家だった。そんな父が研究の合間に経営している孤児院があり、レイカは幼い頃にその施設に拾われた子だった。
啓一は、小さい頃から父と一緒に孤児院に行くことがあったため、そこで出会ったレイカとは幼馴染となっていた。
恋人…とまでには至っていない。
でも、お互いの気持ちは、とっくに決まっていた。ただ、言い出す機会が無かっただけだった。
「ところで、レイカが図書館に来るなんて、珍しいな。どうしたんだ?」
機嫌の悪くなったレイカに話を向けると、彼女は良くぞ聞いてくれましたと言わんばかりに鞄から本を取り出した。
「じゃーん。星座占い~! この本を返しに来たの」
「占いに、興味あったのか?」
「うん。美香が教えてくれたの。星座でね、相手との相性が解るんだよ。えへへ」
微かにほほを赤らめて、幸せそうにレイカは本をぎゅっと抱きしめた。
 
・・・途中・・・