手に触れられない世界の旅
これは裏切りだったのか。
共に駆けて進んだ世界も。
苦楽を共にした戦いも。
あの時、抜けなければ、結果は変わってたかもしれない。
そう思う事は前々からあった。
どうしてあの時、引き止められなかったのか。
俺だって、人の心はある。
苦手な人もいたし、話しづらい人もいた。
嫌になったこともあったし、一人になりたいこともあった。
それでも、一緒にいた。
マスター、ごめん。
ギルドの中で最強といわれて頼られてたけど、
俺は、孤独には耐えられなかったよ。
この世界は広いのに、我々の世界は狭すぎた。
これを裏切りというのなら、この罪悪感で罰になってるはずだ。
あなたはきっと、こんなに深くは考えていないだろう。
俺は、真剣に馬鹿だから。真面目に単純思考だから。
ごめん。
この世界から飛び立つ事を許してくれ。
うずしお、やる気が起きないよ!
ちょっと休憩しよう。
明日から数日仕事も忙しくなるだろうし。
いつも考え込みすぎて身も心も疲れてしまう。悪い癖。
ところで、今日の絵の構図、過去に何回か描いてたわ。
うずしお、進歩してねぇな。