幻 声 語
その世界を見つめ、物語に耳を傾けることはない。
渦巻く幻の世界
吹き荒れる言葉
目に見えない物語
我々が目指すものはあの丘だった。
でも、あの丘はもうなくなってしまった。
丘を目指して進んでいた者たちは、もういなくなってしまった。
残った小さな石ころでも、そこへ行けば何かがあるんじゃないかと期待してしまう。
辿りつけたら、きっと泣いてしまうのだろう。
それは虚無感なのか達成感なのか、未来はまだ分からない。
脳内がうるさい。
空想も妄想も自制できんから、仕事に集中できなくて困る。
想像力がフル回転なので脳が疲れる。甘いものが手放せない。
外部干渉遮断して、絵描いたり小説書いたりに没頭したい気持ちもあるが、現実がそうさせてくれない。
生まれた世界は消してくしかない。
少し寂しいが、これも生きるためのこと。
夢も現も均衡次第。
諦めて自由になるのも大事なこと。
「何もしない」を「する」のも、生きる上で必要なんだよ。
だって生き物だもの。