途中で挫折した作品を供養

日常の雑記 - 日記
生命は老化する。
機器は劣化する。
 
永遠の寿命の存在がいたら。
永久の機関の存在があれば。
 
不老不死と永久機関。
そんな都合のいいものは存在しない。
 
そう、思われていた。
 
 
あるひとりの少年が発見された。
その少年は一定以上の成長をしないと推定された。
無限に増え続ける細胞が老化をさせないからだった。
白衣を着た大人たちは、その少年の存在に大いに喜んだ。
 
その少年は、2ndから生まれた最初の【永久少年】と呼ばれるようになった。
 
 
しかし、増え続ける細胞は人の形を留める事が難しくなっていった。
ある程度は薬も効いたが、根本的な解決にはならない。
誰かの提案により、ナノマシンで内部から細胞を破壊して身体を維持させるということになった。
 
ところが、その思惑は外れた。
細胞はナノマシンを利用して更に活性化し、ナノマシンは無限に増え続ける細胞を材料と動力源にした。
それは共生関係というより、お互いに依存する関係。
それでも少年の原型を留めるのには十分な結果となり、成功ということになった。
 
不老不死であり永久機関の少年。
永遠の命を持つ実験体として、捕われる。
無限の性能を持つ道具として、使われる。
そんな日々に、何の疑問もなく、少年は過ごしていた。
 
しかし【永久少年】を人工的に造り出す実験はことごとく失敗。
永い永い年月が経ち、その研究は風化していった。
 
白衣の大人たちがいなくなった施設で、その少年は今でも暮らしている。

 
弐寺 永久少年 アーミィ
 
弐寺 永久少年 アーミィ
 
弐寺 永久少年 アーミィ
 

 
 
弐寺 永久少年 アーミィ

 
 

 

 
 
巨大な施設の中にいた紅い髪の少年は、自分と同じ【永久少年】だった。
施設で永く行われていたことを、少しだけ教えてくれた。
その内容は、あまりにも愚かな研究と、残酷な実験だった。
【永久少年】であることは、他人に知られないほうがいいと、忠告してくれた。
 
同じ存在だから、一緒に行かないかと誘ってみたけれど、紅い髪を揺らして首を振った。
完全ではない身体のせいで、この施設から出ることが出来ないと言っていた。
施設そのものが身体の一部であり、重要な充電装置であるから、と。
永遠の命は永久の機関に支えられ、永久の機関は永遠の命を原動力にしているらしい。
悪循環にも似たそれは離脱するのは不可能で、永遠にここに居るしかない…と。
 
気まぐれにやって来た仮面の青年と気が合い、共に過ごすようになったから寂しくないと言っていた。
でも、その表情の乏しい笑顔の奥には、それが永遠に続くことができないことを知っているのが見えた。

 
 
 
もう限界、もう無理。
アーミィとエレチュンの初接触的な話を描きたかったんだけど、結局挫折するってことだな!!^p^
うずしおは、根性なし。っていうか、漫画描くの向いてない。不得意。
微調整しながら頑張って描いてたんだけども。
なぜフルカラーで描こうとしたのか、自分を殴りたい(白目)
途中に入るはずのコマとか、この先のコマもあるんだけど、お蔵入りでござる。