日常記録やゲームの感想とか、創作や二次創作の絵や妄想を好き勝手に綴っていく、独り言の日記。
 


しばらく日記更新お休み


 

うちよそ話未完

日常の雑記 - 日記

あやさんとうちよそビーチバレーネタの話があって、それを書きたかったのですが、途中終了で未完です。ビーチバレーのビの字も出ずに唐突に終わってます、ゴメンナサイ。
うちのライエストとあやさん宅のレンリくんが仲悪い感じですが…! でも書いてて楽しい(*´艸`*)ウフフ。


 煌々と輝く太陽を見上げて、ライエストは目を細める。ここの太陽はひとつしかないのに随分と明るいんだなと思った。
 見渡す限りの広い海。海を見るのはまだほんの数回でしかない。その大きさに毎回圧倒される。生きてるみたいに動いてるし、山育ちで泳げない自分にとっては恐怖でもある。
「この国、暑いな…」
 あまりの暑さにライエストは唸りながら心の声を出した。太陽の光が目に見えない小さな矢になって肌に刺さっているような感じがする。暑いというより痛い。
「暑いねー」
 と、後ろから声をかけられて振り返る。長い茶髪をひとつに束ね、ひらひらとしたフリルの付いた青色の水着にパーカーを羽織ったサラがにこにこと笑顔を浮かべていた。
 サラの姿が目に入ったライエストは、時が止まったようにぴたりと硬直した。
「えへへ。どう? 似合ってる?」
 笑顔に照れを乗せて、サラがその場でくるりと回る。なびく髪に太陽の光が流れ、汗の浮かんだ肌がきらきらと光を反射する。
「……」
 サラから目を離せずに、無言でゆっくりと頷く。何だか熱に浮かされたような不思議な気分になる。この気持ちは何だろうかと考えていると、突然耳に痛みが走る。
「おい、半竜」
 黒い水着姿のレンリが引きつった笑顔で耳を引っ張っていた。よく分からないが死神は機嫌が悪いようだった。
「半竜って、俺のことか!? 俺、ドラゴンじゃない!」
「オマエしかいねーだろ。こっち来い」
 そのままぐいぐいと耳を引っ張られて、近くの小屋の中に連れ込まれた。
「とりあえず全部脱いでこれを穿け」
「え?」
 レンリに灰色の水着を渡されて、ライエストは首を傾げた。
「早くしろ。オマエのかっこ暑苦しいんだよ」
「…俺の魂取るのか…?」
「ンなわけねーだろ」
 早口で言葉を返したレンリは着替えようとしないライエストに痺れを切らして外套を引き剥がすと、ライエストは「あー!」と叫びながら小屋の隅に走って逃げた。素っ裸にされたら、切り落としたドラゴンの尻尾の跡を見られてしまうかもしれない。それは困る。
「自分でやるから! あ、あと、頭のはダメ。これは脱ぐの絶対嫌だ」
 頭の布帯を押さえながら首を振ると、レンリはふんと鼻を鳴らした。
「へーへー。角隠しは好きにしろ」
「何か…、ババさまに聞いてた死神様と違う…」
 レンリの強引な態度にライエストは小声で呟く。死神は穏やかで真面目で寡黙な神様だと聞かされていた。
「オマエの世界の死神なんざ知るか。オレは先に戻るぜ」
 レンリは興味なさそうな態度で、外へ出て行った。
 死神の後ろ姿が完全に見えなくなってから、ライエストは安堵のため息をする。…が、すぐにびくりと体を揺らした。もしかしてドラゴンの角を隠してるって気づかれてるのか。死神様は何でもお見通しなんだなと思うと同時に、ドラゴンとの混血であることを死神様が誰にも言いませんように…と、心の中で何度も祈る。
「この国は海で着替える習わしがあるのか…」
 世界は広いなと感心た。
 
 着替えて小屋を出るなり、橙色の水着を穿いた人型のサージェイドに抱き着かれた。真っ白な肌は、光の強い太陽の下では光っているようにも見える。
「ライ!」
「サージェイド、大丈夫か? この国暑いよなぁ」
「ライ、暑イ?」
「暑いし痛い」
「気温、下げル?」
「そんなこと、できるのか?」
「おいコラ、自然現象変えようとすんじゃねーよ」
 レンリが2人の会話を止めるように、半眼でサージェイドの頭に手を置く。
「トカゲは寒さに弱いって聞いたことあるしなぁ? 暑さにも弱いってことか?」
「トカゲじゃねぇよ!」
 にやにやと意地悪な笑みを浮かべるレンリに言われ、つい腹が立って睨み返した。ドラゴンをトカゲ呼ばわりするのはとても無礼だ。人間を猿と呼ぶのとは訳が違う。
「これくらいの暑さ、全ッ然平気だからな! 死神様、俺のこと嫌いだろ!?」
「さぁな?」
 
未完